木曜日の雨と月

くらしを愛する

いくつになっても勉強すること。

なんのために勉強をするのかと聞かれたら、私はいつも「選択肢を増やすためだよ」と答えています。

やりたいことができた時、なりたい職業を見つけた時、何をしたらいいかわからなくて迷った時、勉強をしていれば道は開かれると思うから。

学校の勉強(いわゆる基礎)をして土台をきちんと作っておくことは、いざと言う時に役立つはず。

私自身、そう思って今も勉強しています。

 

学生時代、塾の講師のアルバイトをしていて、受け持っている生徒の中にとても勉強が苦手な子がいました。

ある時、その子が"パン屋さんになるから勉強なんてできなくていい!"と言い始めて。

でもね、パン屋さんになるには、きちんと材料を計ったりする必要があるし、使った材料の値段から適切なパンの値段をつけないといけないから、数学ができた方がいいよね?

レシピをきちんと理解するには国語もできた方がいいよね?

色々なお客さんに来てほしいから、英語もできたら素敵なんじゃない?

今はまだ中学生だから、今から一生懸命やったら大人になった時にはきっとすごいことになってるよ!

そう話してから、真面目に取り組んでくれるようになりました。

 

勉強するってそういうことなんだと思う。

うちの子も勉強したって意味ないじゃん〜なんて言うけれど、本当にやりたいことができた時に土台作りから始めなくて済むように、やりたいことにすぐ取り組めるように、色々な選択肢を持つことができるようになってほしい。

それに単純に知識が増えるのは楽しいし素敵なこと。

点と点で散らばっていたものが、ある時突然線になって繋がって急激にわかるようになったりして、これってこういうことなんだ!ってなる瞬間のうれしさもある。

私もこれからもずっと勉強していきたい。