木曜日の雨と月

くらしを愛する

私のペース。

f:id:bluem00n:20210714083003j:image

青い空にモコモコとした白い雲。

路地裏に吹く生ぬるい風。

色褪せた紫陽花。

きっともうすぐ梅雨明けが発表されるだろう。

夏がもう目の前まで来ている。

 

 

私は仕事(働くこと)が好きな方だと思う。

16歳からアルバイトを始め、出産を含めた1年以外はずっと何かしら働いてきた。

できなかったことができるようになるのは楽しいし、誰かによろこんでもらえるのはうれしい、仕事ぶりを評価されることは厳しいけれど面白さもある。

でも、心も身体も疲れてヘトヘトになる。

大切にしたい、もっとも優しくありたい人達に思いやりを持って接することができなくなる。

イライラしたり余裕がなくなったり、どんどんギスギスしてくる。

家族で楽しく暮らしていくことが今の私が働く理由なのに私は家族を傷つけてしまう。

そんな自分が大嫌いだ。

情けなくて恥ずかしくなる。

今日、面談があって「これからも貢献できるように頑張ります。」そんな言葉が出た時、本当はもう頑張りたくない!!!!って心の中で大きな声がした。

家に帰って疲れ果てて、イライラして笑顔になれない、子どもに向き合えない、家族にやさしくなれない、そんなふうになるほど働きたくない。

走って走ってここまできたけど、これからはもうゆっくり歩きたい。

楽しくおしゃべりしながら周りの景色を見て綺麗だねって話せるぐらいのスピードがいい。

これが私の答えなんだなって。

正直スピードを落とすのはこわい。

会社から必要とされなくなったら?

でも、私はそれより自分に対しても、大切な人やものに対してもやさしくいられる自分でいたい。

そう思ったら気持ちが楽になった。

ずっとガツガツ仕事をしないのは悪いことだと思っていた。

怠け者みたいで。

でも、そうじゃない。

自分が心地よくいられるペースで走ればいいんだ。

走ったり歩いたり止まったり…それでいい。

自分で選んでいい。

心の声を信じよう。