2.9 ひとつ ひとつ かおりはじめる
パドルブラシとアルガンオイル、ハンドクリームを買った。
最近疲れていて、自分のために何かプレゼントしてあげたかった。
ささくれのできた指先、パサついた髪、乾燥した肌…疲れているのが滲み出ている。
そんな自分が悲しくて。
自分を大切にしてあげよう、そう思っても実際に何をしたらいいのかわからないと感じることがよくある。
自分の味方でいてあげよう、そう思っても実際にはなんて声をかけたらいいのかわからないと感じることもよくある。
"全然ダメじゃん"
"全然できてないよ"
"なんでちゃんとやれないの?"
"なんでそんなにすぐ疲れちゃうの?"
そんなことばかり思ってしまう。
やさしくしてあげるって難しいんだよね。
甘やかすんじゃない!って心の片隅で自分が自分に怒っている。
本当は"よく頑張ってるね"、"えらいね"って言ってあげたいのにね。
だから、少しでも自分のことを労わってあげられるように、少し奮発してプレゼントをした。
自分は自分の人生の最高のパートナー。
自分の言葉を一番聞いているのは自分自身。
ちょっとでも季節が巡っていくように、私も前に進んで行けたらと思う。