Baby it's you
「仕事人間だもんね」
職場の人からかけられた明らかな揶揄。
でも、私は傷つかない。
トゲが刺さる前にちゃんと自分を守る。
言葉は受け取らなければ、相手に返る。
私は任せられた仕事に対してきちんと責任を持って向き合いたいし、スキルを身につけて先に進みたい。
頑張った分はきちんと評価だってされたい。
私は自分に特別なものも秀でたものもないことをちゃんとわかっている。
努力してやっと人並なのだということも。
私は24歳の時に離婚しました。
生まれたばかりの子どもがいて、無職だった。
手に職もない。
そもそも職歴もない。
履歴書を書いて、面接を受けても落ちてばかり。
やっと拾ってくれた職場でパートとして一生懸命働きました。
日中は子どもの面倒をみて、親にお願いをして夕方から夜中まで働いた。
必死に仕事を覚えた。
こんな自分を雇ってくれた職場の役に立ちたかったし、必要とされたかった。
そういう日々を過ごしたことが、今の自分を支えてくれている。
今は違う職場で正社員として働いているけれど、その時の職場の人はありがたいことに今でも気にかけてくれている。
なんにも持っていなくても真面目に向き合うことでできる道もある。
"仕事人間"
その揶揄さえ、もはや勲章なのかもしれない。
大切な人を守りたいから、私は頑張る。
学歴なんて持ってない
修正ペン出して書き直した
153cmのリアルファンタジー
Baby it's you