木曜日の雨と月

くらしを愛する

私であること。

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"このままの私でいいんだな"

そう思えるようになったのは、自分の努力ももちろんだけれど、パートナーの存在が一番大きい。

彼は、私を変えようとしないから。

いつでも"私"という存在を肯定してくれる。

ちゃんと向き合って、やさしい言葉をかけてくれ、時にはちゃんと諭してくれる。

私の好きなものを覚えていてくれること、一緒に楽しんでくれること、感謝の気持ちを伝えてくれること。

彼と過ごしていく中で、私は他者からの愛情をちゃんと受け取ることができるようになったんだと思う。

意見が食い違う時があっても、根底には愛情と肯定があることがわかるから。

これまでの恋人たちは彼らの理想を私に押し付けること、私を変えようとすることが当たり前だった。

「本当にバカだなぁ」

「俺がいないとなんにもできない」

「もう少し痩せたら3倍かわいくなるよ」

「こういう服を着なよ(まったく私の趣味ではない)」

その時の私は、私ってダメなんだなぁと思っていたし、失うのが怖くてダイエットしてみたり、服装を変えてみたり、時にはわざとバカなフリをした。

もともと高くはない自己肯定感が薄く薄く削られていった。

そのうち自分のことも他人のことも信じられなくなっていった。

"どうせ離れていくんでしょう?"

"どうせ捨てるんでしょう?"

 

彼は、そうやって卑屈になってこんがらがった心にひとつひとつ向かい合ってくれたから、私は今までの恋人たちや家庭環境から、そして自らがかけた呪いから解かれていった。

 

そのままでいいってすごく身軽なことなんだ。

 

今でも時々ネガティブな感情に支配されてどうしようもなく苦しくなることがある。

それでも、自分で自分に「大丈夫だよ」と声をかけてあげられる。

 

今の自分はとてもしあわせだ。