木曜日の雨と月

くらしを愛する

最初に戻る。

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どんなに誰かに憧れても、私は私でしかないということ。

当たり前のことだけれど、ストンと落ちてきた。

"自己肯定感ジプシー"だった私は、今の自分を否定して、何者かに、違う誰かになりたかったんだと思う。

全部リセットして、忘れてしまいたいような過去なんてなんにもなくて、新しく生まれ変わったかのように生きていきたい。

そう願っていた。

でも、今ここに立っている"私"は過去を何層にも何層にも積み重ねでできているもの。

その時、その時、一生懸命悩んだり考えたりして選んでここまでやってきた。

それを否定して別物になりたいなんて、なんて悲しくてさみしいことを思っていたんだろう。

どこまでいっても昨日の(それまでの)私と今日の私は地続きなのだ。

素敵な考えを取り入れて少しずつ変化していくことと別物になるために変化していくことは全然違う。それを間違えてたんだ。

 

ここにいる自分を受け入れる。

いい日も悪い日も。

そして、そんな自分をよりよくするために色々な考えに触れて変化させていく。

頑なではなくしなやかに。

なによりもまず自分を大切にしてあげること。

悲しみや怒り、一見ネガティブに感じるようなものも丸ごと受け止め、許し、時に慰め、励ましてあげる。

 

自分の中にきちんと一本の軸を持つ。

過ぎ去った過去やまだ見ぬ未来に不安になるのではなく、今を生きること。

日々に感謝し、笑顔を大切に、ささやかな幸せをたくさんキャッチすること。

ごはんがおいしいだとか空が綺麗だとか。

当たり前の素晴らしさに気づけること。

 

私に必要だったのは、違う誰かになることじゃなく、今ここにいる自分に戻ることだったんだな。